まずは、震災で亡くなった方のご冥福を、心よりお祈りいたします。
たまに何年前の今日は何曜日だったんだろう、と思うことがありますが、
10年前の今日が金曜日だったことは多くの人が即答できると思います。
10年前とは思えないほど、克明に記憶しています。
当時私はビルの7階にいて、隣のビルと違う周期で揺れていることを視認したとき、
建物が持たないんじゃないかと恐怖に震えました。
でも大変だったのはその後でした。
徒歩で数時間かけて帰宅すると、辺り一面液状化。
道路が川のようになっていました。
当時ローンを組んで間もない新築の家でしたが、外構も崩れ、借金数百万の上乗せ。
そして電気・ガス・水道が使えない状況でした。
上水道は2週間ほどで復旧しましたが、下水道が復旧しないと水は流せないので、
結局1か月以上、家のお風呂には入れず、
洗顔等で使った水も外に流すといった被災生活を送りました。
何が辛かったかって、都内はそういった被害がなかったので、仕事は通常通り。
同僚も通常通りの平常運転だったことです。
家の被害に対するショックに加え、周囲はいつもの日常で、全く共感を得られなかったことがとても辛かったです。
仕事を定時で終えて、都内の銭湯に寄りたかったのですが、
まだ若かった当時の私は、周囲と同じように残業し、結局お風呂に入れない日々。
平日の5日間、一度もお風呂に入れないまま出勤していました。
今思えば、家も液状化で泥だらけで、それを片づけるのが最優先だったのに、
私ときたら、愛犬や家族、家の状況を鑑みずにバカみたいに仕事して、
いったい何なんだ、と。
結果、大して稼げてもいないんだから、無駄に頑張っていただけ・・。
本当に、社会人生活やり直したいです。