

35歳前後から出始めると言われる白髪。
私にも、白しか出さない毛根があります。
いま白髪のない方でも、「今まで使っていたトリートメントの効果を実感できなくなってきた」という方は多いのではないでしょうか。
これもエイジングのサインで、放置すると白髪につながる可能性があります。
この白髪、初期段階であれば、後述する対策を施すことで黒髪に戻る可能性はありますが、色素形成細胞が枯渇し、メラニン色素がゼロになると、復活は不可能とされています。
ただしその場合でも、原因と対策を行えば、新たな白髪の発生を阻止することはできます。
毛髪により、見た目年齢は5~10歳異なるとも言われています。
正しい知識のもと、しっかり対策し、いつまでも健康で若々しい髪を保ちましょう!
白髪ができるメカニズム
髪の毛の黒さは、メラニン色素によるものです。
そして毛根には、黒髪に必要な以下の2大機能が備わっています。
・メラノサイト(色素形成細胞)がメラニン色素を生成する
・「輸送系」がメラニン色素を毛母細胞に送り込む
この2つのうち、どちらかでも機能しなくなった場合、白髪となります。
なぜ機能しなくなってしまうのでしょうか。
それはこれからお話する原因によって起こります。
それぞれの原因に対する対策も一緒にお話していきます。
すべてを一度に取り入れるのは難しいですし、 ストイックな対策はストレスにもつながってしまいます。
ご自身に合った、無理なく継続できる対策を試してみてください。
白髪を生む7つの原因と対策(抜け毛対策にも)
白髪の原因として、以下があげられます。
それぞれの原因と対策法を順にお話していきます。
これらの対策により、髪と頭皮がアンチエイジングされ、白髪だけでなく、抜け毛対策にもつながります。
1.遺伝
2.加齢
3.紫外線
4.頭皮の常在菌
5.ストレス
6.睡眠
7.食生活
白髪の原因その1:遺伝

メラニン色素が生成されにくい遺伝子(IRF4)、また成長ホルモンの分泌量が少ない遺伝子が親から遺伝することが、研究により証明されています。
しかし、諦める必要なありません。
後述する、白髪を生えにくくする対策を講じれば、黒髪でいられる時間を長くすることができます。
白髪の原因その2:加齢

ほとんどの人が加齢によって白髪が増えてきますが、それはメラノサイトの働きが悪くなるためです。
また「MITF遺伝子」も、年齢を重ねるとともに減少します。
MITF遺伝子とは、メラノサイトの中に存在している遺伝子で、メラニンの生成を促す大切な役割を果たしています。
MITF遺伝子の発現を促進するには、コレウスホルスコリ根エキス、ウメ果汁エキスなどがあります。
コレウスホルスコリ根エキスが配合されている商品は少ないですが、その中でも口コミが良かったのが「DEMI(デミ)ビオーブ フォルスナリシングジェット」。
サロンで白髪ケアとして取り扱われているアイテムですが、amazonだと安く購入できるため、品薄になっています。
お風呂上りの頭皮ケアに。
なお資生堂がキリンビールと共同研究し、ビールのホップがMITF遺伝子の発現を上昇させる効果があることを発見しました。
ビールのホップには、更年期障害の改善、鎮静効果などの効能が認められていますが、白髪にも効果を発揮するのですね。
白髪の原因その3:紫外線

頭皮が紫外線により刺激を受けることで、活性酸素が生成されます。
活性酸素が生成されると頭皮を含む体全体が酸化し、体内の細胞や遺伝子が正常に働きにくくなります。
それにより、メラノサイトの働きが悪くなり白髪の原因となります。
冬だからと油断せず、帽子などで紫外線を防止しましょう。
紫外線をカットしてくれる頭皮用スプレーもおススメです。
なお、活性酸素は呼吸によって生成されるため、発生をゼロにすることはできません。
できてしまった活性酸素を無毒化するには、抗酸化力に優れたルイボスティーがおススメです。
ルイボスティーの抗酸化力については、以下の記事でもご紹介していますので、よかったらご参考になさってください。
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白髪の原因その4:頭皮の常在菌

最新の研究で、頭皮にも細菌群がいることがわかりました。
コリネバクテリウムという常在菌の増殖により、コリネバクテリウムが出す代謝物(排泄物)が頭皮に蓄積された結果、頭皮が炎症を起こし、白髪や抜け毛につながっていることが発見されたのです。
恐ろしいですね・・。
しかし、コリネバクテリウムがなぜ増殖するのか、その原因はわかっていません。
まずは、頭皮をしっかり洗浄し、清潔な状態を維持すること。
また、洗髪後はしっかり乾かし、雑菌の繁殖を防ぐことが大切です。
地肌の善玉菌フローラを育み、頭皮と髪を健やかに保つシャンプーとして、おすすめをご紹介しておきます。
※ダメージ成分無添加(シリコン、石油系界面活性剤、カチオン界面活性剤、合成ポリマー、香料、鉱物油、紫外線吸収剤、合成着色料、合成防腐剤、合成保存料 無添加)
白髪の原因その5:ストレス

ストレスがかかると、血管が収縮し、血行不良になります。
血行不良になると、髪の成長、白髪の抑制に必要な栄養素が毛根まで届きにくくなります。
血行不全によって頭皮に栄養が行き届かない場合に、頭皮マッサージはとても有効です。
普段あまり頭皮の固さ等を気にされない方は多いと思いますが、血行不良で白髪が出てくる場合、頭皮が固くなっている可能性が高いです。
頭皮が固いとしっかりと血流が流れていかないので、栄養素も運ばれずに白髪になってしまいます。
ですので、頭皮マッサージで頭皮を柔らかくする事で、栄養素がしっかり運ばれるようになり、白髪の改善に向かいます。
またストレスは、交感神経を優位にし、皮脂分泌を活性化します。
その皮脂は徐々に酸化し、過酸化脂質になります。
この過酸化脂質が頭皮の雑菌と混ざると、フケやかゆみを誘発したり、抜け毛や細毛、そしてメラノサイトの働きが抑制され、白髪の原因となります。
過酸化脂質を除去するには炭酸シャンプーなどを使ったスカルプクレンジングが有効な方法です。
毎日使用できる炭酸シャンプーとしておすすめなのがこちらです。
炭酸濃度5,000ppm配合し、普段落としきれない汚れを隅々まで洗い落します。
なお、ストレスが原因の白髪は、ストレスがなくなるかストレスと感じなくなった約3ヶ月後に改善すると言われています。
白髪の原因その6:睡眠

睡眠中には、「メラトニン」というホルモンが分泌されます。
これには体内の活性酸素を除去する働きがあります。
十分な睡眠は、体内の細胞の働きを正常化し、結果的に白髪の生成を抑制することにつながります。
睡眠が不足すると、ホルモンバランスが崩れることによりメラニン色素が作れず、白髪が増えてしまいます。
良い睡眠には、就寝時間を早くすることはもちろんですが、睡眠の質を上げることも重要です。
眠る1~2時間前にお風呂にしっかり浸かって血流を良くしておきましょう。
また、睡眠用のBGMなどを利用してリラックスした状態を作り出すことや、部屋の照明を睡眠をとる1時間前から間接照明などに変えることも大切です。
脳に刺激を与える、スマホやテレビのブルーライトは極力避けるようにしましょう。
白髪の原因その7:食生活

綺麗な黒髪を保つには、正しい食生活が必要不可欠です。
特に重要な「タンパク質」「ミネラル」「ビタミン」について、詳しくお話します。
【タンパク質】
髪の毛の主成分90%以上はタンパク質の一種である「ケラチン」と呼ばれるものです。
ケラチンは18種類のアミノ酸から作られており、中でも「チロシン」は大切な栄養素です。
チロシンは、メラニン色素の原料の一つで、これが不足すると、白髪になります。
主に、以下の食材に多く含まれています。
乳製品(チーズ類)、果物(バナナ、アボカド、りんごなど)、魚介類、大豆、ナッツ類
なお毎日のタンパク質の必要摂取量は、体重1Kgあたり最低1g以上といわれています。
ここで注意が必要なのが、「体重50Kgなら1日50gの肉を食べればいい」というわけではないということです。
肉や魚・大豆製品の摂取量 = たんぱく質の摂取量 ではありません。
例えば、体重50KGの人が肉だけでたんぱく質を摂取しようとすると、約300gを食べなければならない計算になるのです。
日々の食生活だけでそれを充足させるのは難しいので、私はいくつかのプロテインを摂っています。
中でも以下の「ソイプロテイン」は、白髪に効く大豆がメインです。
管理栄養士監修で、タンパク質含有量は85%、甘味料含め天然由来成分と、高品質で、ヘアケアにもおすすめできます。
【ミネラル】
ミネラルの中でも髪の成長に特に重要なのは、「アルギン酸」、「亜鉛」、「銅」、「ヨード」、「鉄」です。
アルギン酸は、海藻のヌメリを作り出している成分で、髪の保護をしたり、頭皮の乾燥を防ぐ役割があり、海藻類に多く含まれています。
亜鉛は、髪の成長に必要なタンパク質の吸収を高める働きがあり、魚介類やナッツなどに多く含まれています。
銅は、メラニンを作り出すチロシナーゼの働きを活発にさせるミネラルで、以下の食材に多く含まれています。
豆類(大豆、納豆など)、野菜類(ごぼう、にんにくなど)、穀類(そば、玄米など)、魚介類(えび、かになど)、果物(あんず、プルーンなど)
ヨードは、細胞の成長を助けてメラノサイトの働きを活性化して、髪の毛を健康な状態にします。
海藻類、魚介類(特に青魚)に多く含まれています。
鉄は、メラニン色素を作るのに必要な栄養を運ぶのは血液を作ります。
鉄分が不足すると、髪に栄養が運ばれなくなり、メラニン色素が生成されなくなった結果、白髪につながります。
魚介類(マグロ、カツオ、イワシなど) 、果物(プルーン、イチゴ、あんずなど)、野菜(ほうれんそう、小松菜など)、貝類(赤貝、カキなど)、肉類(レバーなど)に多く含まれています。
なお鉄分は不足すると、白髪だけでなく、様々な弊害が起こります。
・脂肪燃焼が滞り、痩せにくい体に
・脳内のセロトニン(幸せホルモン)生成が鈍り、落ち込みがちに
・筋肉の動き、消化器官の働きが鈍り、不健康な体質に
【ビタミン】
ビタミンの中で特に重要なのが、「ビタミンC」と「パントテン酸」です。
ビタミンCは、肌や髪の毛を作るために必要なコラーゲンの生成に必須の栄養素です。
パントテン酸は、身体を作るあらゆる細胞やホルモンの合成を助ける働きがあり、レバーや納豆に多く含まれています。
これらビタミン、ミネラルは日々の食事だけで補うことは困難なことから、サプリメントを利用されている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、一部のビタミン、ミネラル(葉酸、ビタミンB12など)は、最新の栄養学研究により、サプリメントでの摂取によりガンのリスクを引き上げるというデータがあることをご存じでしょうか。
この研究結果より、これまでサプリメントで補っていた私ですが、現在は一切やめています。
試行錯誤の結果、たどり着いたのが、「サジー」。
ユーラシア大陸原産のグミ科の植物で、栄養価の高さから「スーパーフルーツ」と言われています。
私はこの天然の果実「サジー」で、ビタミン、ミネラルを補っています。
こちらでもサジーをご紹介していますのでご参考になさってください↓
まとめ

いかがでしたでしょうか。
白髪には多くの原因がありますが、それだけの対策法もあります。
いずれも即効性はありませんが、日々のケアで改善できるのですから、今から始めるに越したことはありません。
カラー剤やスタイリング剤に頼る前に、今日から健康的なケアを始め、地肌力のアップと同時に、健康美も手に入れませんか。