
婚活アプリ、結婚相談所を利用し続けること10年
私は2009年から10年間、婚活をし続けました。
合コンに始まり、各種パーティ・交流会。
それでもダメだったため、結婚相談所は3社「楽天オーネット」、「ツヴァイ」、「IBJ」に入会。
さらに婚活アプリは「Omiai」、「Pairs」、「ゼクシィ」、「With」を使用し、いずれも有料のガチでトライ。
総額200万は下らないお金を投じてきました。
一介のサラリーマンである私が、おいそれと出せる金額ではありません。
でも、ここで出し惜しみをすると、一生後悔すると思いました。
「人生で今が一番若い」
その言葉が呪縛となり、身銭をきっても投資すべき分野だと、信じて疑わなかったのです。
そんな投資の日々は10年続きました。
10年間の婚活生活と、その果て
婚活アプリ、結婚相談所と、完璧なバックアップ体制を整えていざ婚活に突入!
私の職業はシステムエンジニア(社畜)。
平日は馬車馬のように働いていたため、休日はずっと寝ていたい・・。
そんな気持ちをぐっとこらえて、週末は必ずお見合いです。
もうほんと、休出手当が欲しいくらい疲れる週末が続きました。
しかも、初対面の人と会っても、話が弾まない。
さすがに大人なので、会話は滞りなく進みますが、客先打ち合わせのような張り付いた笑顔と、言葉遣い、気遣い。
お相手と別れた後の、疲労感と安堵感。
私は何にこんなにもお金をかけているんだと思いましたね。
それでも、この先に必ず成果はあるんだと信じて続けてきました。
結論から申し上げますと、
自論ですが、婚活は続けても、努力をしても、実らないケースがほとんどです。
私の友人は、安定を求めて婚活し、そこまで好きではない裕福な人と結婚していきました。
一方私は、確かに経済力は大切だけれど、これからも雀の涙の給料だろうがサラリーマンを続けるし、結婚相手に求めるのは、本当に好きという気持ちが抱けること、あとは安らぎ、でした。
自論の域を超えませんが、周囲の同志や、書籍、私の経験を以って申しあげますと、私のような願望をお持ちの方に、婚活は向きません。
確かに、確率論なので、もしかしたらそういう方に会える場合もあるかもしれません。
ただ私の場合は、10年間、一人も会えませんでした。
婚活うつになったとき
理想が高いんじゃないか、自分の市場価値を考えているのか・・
聞いてもいないのに、周りは私を揶揄してきます。
そしてどんどん、子どもを産めない年齢になっていきます。
子どもを産めないどころか、結婚すらできない私・・。
受験や就職は努力で実ります。
しかしこの分野は、到底努力が成果につながらない。
生きる価値を自問するほど追い込まれました。
ある研究結果で、人から無視されたとき、また生きる価値を見出せなくなったときに感じる痛みは、無痛分娩と同等、というデータがあります。
自分でも信じられませんが、婚活でうまくいかず、自分を責めたときに感じた胸の痛みは、本当に激痛でした。
何か疾患があるわけでもなく、気からくる痛みが、こんなにも辛いものか、と、益々追い込まれ、負のループに陥りました。
でも、メンタルクリニックは行きたくない。
健康オタクだから、投薬はしたくないし、何せこれ以上余計なお金は使えない。
そんな日々が、5年ほど続きました。
婚活うつを抜けたきっかけ
35歳くらいを過ぎると、色々俯瞰して見られるようになり、ラクになるよ、というような言葉を聞いたことはないでしょうか。
私も、どこからともなくそんな言葉を耳にしていました。
そして、そうなったら本当に終わりだと思っていました。
ラクになる=負け犬を受け入れ、結婚をあきらめること
の他ならないと思っていたからです。
私は絶対そういった境地にはならないだろうと思っていました。
本当に婚活に真剣に向き合っていたのです。
実際、35歳をゆうに過ぎ、出産は望み薄かもしれない・・と思わざるを得ない歳になっても、そのような気持ちにはなりませんでした。
なおも走り続けました。
そんな私を変えたのが、愛犬の死でした。
私がうつになったとき、自傷行為をせずに済んだのも、この子がいたから。
何ものにも変えがたい、大切な存在でした。
その子が2019年、亡くなったのです。
その子を、本当に大切に思っていたのに、私はかなりの時間を自分の婚活に費やし、その分その子との、限りある大切な時間を犠牲にしてきたことに、改めて気づかされました。
自分の人生にいっぱいいっぱい。
仕事・結婚で頭がいっぱいで、、
その子との時間、大切な思い出もたくさんあるものの、傲慢に生きてきたことを心から後悔しました。
そして、大切な存在の生死に向き合ったとき、自分の婚活なんて、本当にどうでも良く思えてきたのです。
私が本当に大切にしたいもの、大切にすべきものは何なのか、これから死ぬまでに、何を成し遂げたいのか。
残された貴重な時間を、なにに投じるのか。
私は愛犬から多くの気づきをもらいました。
結婚相談所は入るものではなく、運営するもの。婚活ビジネスという副業。
私は現在、IT業界でサラリーマンをしていますが、いつかは動物関係で、とくに殺処分を減らす活動に関わりたいと思っています。
そのためには、いつかは脱サラを考えています。
お金を貯めて、恵まれない子を助けるのが私の夢であり、将来の私のアイデンティティになるだろうと考えています。
私が利用者側として10年も関わってきた結婚相談所ですが、運営側は本当に割が良いことを知りました。
利用当時から思っていたのですが、結婚相談所の仲人さんは、そのほとんどが主婦の片手間でやっているような感じで、利用者に何かアドバイスすることもないですし、みなさん、自分の信じた婚活成功法を熱弁している感じでした。
そのため、結婚相談所によって、アドバイスの内容はマチマチでしたが、それで成り立つ業界なんだということを知りました。
また、 自宅開業、1人で副業でき、さらには粗利率90%以上の高利益ビジネスのようです。
会員数50名で年間売上1,380万円を達成した主婦もいるのだとか。
私はこれから、サラリーマンをやりつつ、この10年投じた婚活ビジネスを攻略してみようと思っています。
もしやるなら、とにかく結婚が目標!!という方のみを募集し、恋愛をしたいという私のような目的の人にはあまり勧めないようにするつもりです。
成婚しないと報酬にならないですし、何より利用者の時間とお金を無駄にしないよう、まずはWin-Winの関係をつくり、それを軸にビジネスモデルを作りたいです。
私が調べた中では、やはり大手のIBJが利益率が良かったです。
参考にあげておきます。

末筆ながら、今婚活を頑張っている方々へ。
辛い気持ち、焦る気持ち、疲労感で何も考えたくない気持ち、とても良くわかります。
でも、あなたの価値は結婚では決まりません。
時代も変わりました。
今悩まれている方は、もう一度、死ぬまでに成し遂げたいことを自問してみてはいかがでしょうか。
この世に、存在しなくてはならない人間なんていません。
すなわち、すべての人生は自己満だと思うのです。
どうか、楽しい、素敵な人生を送ってください。